ホント 青春は地獄だぜ

はじめに。

 

 

 

『恥の多い生涯を送って来ました。』

有名作品「人間失格」第一説の書き出しである。

 

 

 

私が人間失格を初めて読んだのは中学生の頃であった。

無論、そこには高等な意思などなく、

卍文学読んでます卍アピールがしたかっただけである。

 

 

 

 

 

文学オナニーである。

 

 

 

 

 

 

 

読むのが苦痛でしかない本を無理に読み、

教室でドヤ顔していたことなどを思い出すとき、

今でも上にあげた言葉を思い浮かべると同時に、苦虫を噛み潰したような顔をする。

 

私がブログを書くときにはこの言葉で書き始めようと思っていたのである。

 

そして、

この書き出しに恥ずかしく無い、

恥ずかしい青春を送った

 

 

 

 

 

 

 

話しを戻すと、

麗しき文学少女と付き合う文学少年を目指した中学時代は

虚しくも何事もなく幕を閉じ、

人生の華とも言える高校生になった。

 

 

 

そもそも文学少女と文学少年の淡い恋なんて話は高校が舞台が常であり、

中学時代なんて子供の遊びの延長戦である。

 

ここからが本番!!

「高校生の彼女が今では嫁さん」だなんて、言葉の響だけで口角が上がってしまう!!

 

何が何でも高校生で彼女を作ってイチャイチャして、あわよくば、しっぽりニャンニャン!!!」

 

 

 

そう意気込んだ私は、高校生こそ文学少年らしく慎ましく生きようと決意して入学した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして入学3日目にして、校内放送で担任に5回名前を呼ばれ

 

「一年生にヤバイやつきたらしいぜ」

と校内で名を轟かせたのである。

 

 

 

 

 

 

 

何故、チキンの申し子、肝っ玉を母の胎内に忘れてきた、とまで言われた私が、

そんな校内放送でバックれるようなコトをしたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂にスピーカーが付いて無かった。

 

 

 

 

 

 

それだけである。

 

 

 

 

書類の不備を見つけた担任が、職員室に来いと放送を入れる。(そんなことで放送を入れる担任もいささかアレだが)

 

 

 

 

 

その頃、私は新しく出来たクラスメイトの友達と食堂で話に花を咲かせていた。

前述した通り、食堂にはスピーカーが無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詰みである。

 

 

 

 

 

 

そのあと親切なクラスメイトが

食堂まで駆けつけてくれ、

 

 

 

 

 

お前マジいかれてんな!?

 

 

と私を褒めてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最高に嬉しくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放送で担任が怒鳴り、

文字通り校内中に名を轟かせている恐るべき事実を教えてくれ、私は半泣きで職員室へ直行。

 

 

余談だが、

このとき来てくれた彼は、今では良き友である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

担任は何故バックれていたかは、理解してくれたが、

無論、校内放送を聞いていた生徒の大半は、この事実を知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことで、私の求めていた、

何事も無い穏やかな、されど文学少女の先輩と、

 

 

 

村上春樹の新刊をどう思う?」

「エモい(笑)」

 

 

 

なんて、実のある語らいがある甘酸っぱい青春は、食堂の騒音と担任の怒鳴り声によって騒々しく終わったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログは、恥の多い青春を送った、

青春しくじり先生の私が、

 

何事もなく穏やかな、されど、文学少女の先輩と

 

 

伊坂幸太郎の新刊どう思う?」

「相変わらず話がメルヘン(笑)」

 

 

だなんて実のある甘酸っぱい青春を送る予定の中高生に向けた私の失敗話をまとめたブログである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ホント青春は地獄だぜ!!!!!!!